オカナガンゼミ(Okanagana vanduzeei)Vanduzee's Cicada
♂
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体長:20mm
- 061317. mcsp. c. ca. 79f. 快晴 4.6mph
- 海沿いでもかなりの数の鳴き声を確認。時期的にも今がピークといった感。
- ポイントではトレイルを歩くまでもなく駐車場脇の乾燥しきった草むらから数匹の鳴き声を確認。風が強く遠くに飛んでいくのが難しいほど。鳴き声に向かって静かにあるけば数センチ手前まで近づくことができる。足音で鳴き止むこともあるが、数分待てばまた同じ場所で鳴き出す。草むらの地面から50センチ程度で見られる場合が多い。
- 昨年はスイカや砂糖水を染み込ませたガーゼを割り箸に巻くなど試みたが、今回はMountain Cicada(Okanagana bella)飼育にも使用中のパッカリス "Baccharis glutinosa" (一般名称:Water Wally、Sticky BaccharisあるいはSeepwillow)を瓶に挿したものをネットケージに入れて♂二匹飼育開始。
- 061417 一匹★。死因としては寿命も考えられるが、ケージのネット部分に飛び移ったのち3時間以上放置していた為に水分補給が出来なくなったことも大きい。室内日射量が多い中は、いくらバッカリスに戻してもネットに移ってしまうが、午後2時過ぎになればそうした行動は見られない。
- 体長は未計測だが、Mountain Cicadaより小ぶり。
- 昨日は tcspでも本種と思われる鳴き声を確認した。先月であればあれだけたくさん確認出来たWoodland cicada(Platypedia laticapitata)はわずかに一匹のみ。
- 062217 先週は室内日射量の増加もあり鳴き声を確認することが出来たが、今週は未だ鳴き声は確認出来ていない。午前中からネット部分に飛び移っていたようだが、午後2時過ぎにバッカリスにそっと戻すと、するすると後ずさりして葉や茎の影に隠れてじっとしている。
- 採集ポイントでは、本種が水分補給しやすい植物があまり自生しておらず、枯れたカモジグサのようなイネ科の植物が一帯をおおっている。
- 062517 13日目で★。昨日迄鳴いていたが、若干弱々しい鳴き声。
- 062517 mscp. c. ca. 午後2時 102f h13% まったく鳴き声無し。100m歩いて引き返す。本種は正午頃までしか鳴かないような印象あり。あるいはあまりにも暑すぎるのか。
- 062617 mscp. c. ca 午後11時 92f h31% ナタネ(Wild Mustard:学名Brassica campestris)の茎で鳴いており、網も通常サイズが適当。横からすくうように振るだけ。二匹。バッカリスで飼育開始。ポイント周辺では水分補給できるような植物はナタネ位だろう。Oak treeやWillowで鳴いているのを確認したことがない。午前10時頃から海沿いの崖(f75〜f80)からも本種の鳴き声を聞くことができたが、さすがに登ることもできないし、人目につきすぎる。
- 070217 先週採集した内の一匹★(1週間)。前日の鳴き声がかなり弱々しかった。軟化について、京都市青少年科学センターの”電子レンジ+布巾+ガーゼで10分”を試みたが、羽がまだ固く無理できない感触あり。”メガネ洗浄器+水”で6分のほうが良さそう。
- 070517 先週採集した内のもう一匹★(10日間)。午前中は音量が小さめながら鳴いていたのは最後の一声だった。午後になりバッカリスの枝に移したときはまだ生きていたが、夕方になりポトっと落ちてそのまま。そろそろ虫旅も近いし、これから2週間近く生きることを考えれば、これにて今シーズンのオカナガンゼミ採集は打ち止め。
http://www.laspilitas.com/nature-of-california/plants/111--baccharis-glutinosa
http://www.geocities.jp/ike_bird/5ha/hamabenoki/hamabenoki.htm
https://www.anniesannuals.com/plants/view/?id=2338
http://www.watershednursery.com/nursery/plant-finder/bromus-carinatus/
http://www.laspilitas.com/nature-of-california/plants/1403--elymus-glaucus
https://ja.wikipedia.org/wiki/カモジグサ
http://www.calflora.org/cgi-bin/specieslist.cgi?where-genus=Bromus
https://www.invasive.org/browse/subthumb.cfm?sub=14972
http://ipm.ucanr.edu/PMG/WEEDS/ryegrasses.html
https://www.parks.ca.gov/pages/22491/files/malibu_creek_state_park_dpr_general_plan_final_version_march_2005.pdf
https://www.nps.gov/prsf/learn/nature/wild-mustard.htm
http://www.weblio.jp/content/Brassica+campestris
http://www.cicadamania.com/genera/usa.php?qs=&category=A&q=Okanagana
http://d.hatena.ne.jp/kazuyo1014/20110221/1298242117
http://www.edu.city.kyoto.jp/science/online/nature/29/index.html
http://www.cicadamania.com/cicadas/2017/06/
文献:
1915年
Journal of the New York Entomological Society(New York Entomological Society)v.23 (1915) Page 37 ー "24. Okanagana vanduzeei var. consobrina Dist. "
23. Okanagana vanduzeei Dist.
Distant, Ann. Mag. Xat. Hist., Ser. S, XIV, p. 165, 1914.
This species differs from rimosa in averaging a little smaller, in having the pale marks less extended and especially in having the last ventral segment of the male shorter and broader and truncated or somewhat emarginate at apex and the male valve obviously shorter, extending but about 3 mm. beyond the apex of the last ventral segment and the uncus is distinctly hooked at apex. The surface is more greyish from the presence of short deciduous scale-like hairs and has less of the polished blue-black tint seen in rimosa. The face also is more heavily clothed with long whitish hairs.
The type locality for this species is San Diego Co., Calif., but Dr. Van Dyke has taken it from as far north as Mt. Rainier, Wash., where he found it at an altitude of 6,000 feet. It seems to be the most generallv distributed of our west coast Cicadas.
1919年
”Cicadas of the genera Okanagana, Tibicinoides and Okanagodes, with descriptions of several new species” (William T Davis)
http://biostor.org/reference/102375/page/1
2007年
世界のセミ200種(大阪市立自然史博物館)p94
カリフォルニア州の本属として、bella、cruentifera及びornataが紹介されている。
北米で本属36種。セミ科チッチゼミ亜科Tibicinini族。
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