カブトムシの角はなぜ長い
オスが一匹引っ越しできずにいます。ここ数日まったく地表にでてこないので心配しています(もしかすると、土の中で息絶えてしまったのかも)。今日の写真は引っ越し済みの元気なオスです(なかなかかわいい)。日本のカブトムシにはない独特の体毛が胸部(きょうぶ)の角にあることがわかります。さらによく見ると、胸部の角の下に小さな角が2つあります。グラントシロカブトはヘラクレスと同じように頭部(とうぶ)の角より胸部の角が長いのが特徴ですが、そもそもどうしてカブトムシの角は長いのか考えてみたことありますか?もし興味があれば、「カブトムシと進化論」(河野和男先生の著作。新思索社)という本がおもしろいです。この本によれば、カブトムシの角は必要があって長くなったものだが、それだけではなくて長い進化のなかで特に必要はなかったけどなんとなく残ってしまった等といったいくつかの事情が関係しているとのこと。古くはダーウインが1874年にカブトムシの角の役割について発表し、その後は1951年にアローがダーウインとはちがう考えを発表しているものの、分からないことも多くカブトムシの大きさや角の長さなどは今でも生物学上の研究対象のようです。来年もしたくさん捕まえられたらこういうテーマで夏休みのレポートに取り組んでみたらどうでしょう?ちなみに僕は小学校1年から中学1年まで日本のカブトムシの研究を夏休みのレポートにしていましたが、ただの一度も賞をいただけませんでした。今になって思えば、こういう研究テーマを選べば良かったのかな、、と思い返しています。
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