虫頭

Thursday, December 26, 2013

コブスジコガネ(Trox gemmulatus Trogidae)Hide Beetle








Family科:Trogidae (Hide Beetles)
Genus属:Trox (Hide Beetles)
Species種:gemmulatus (Trox gemmulatus)
体長:10mm



  • CPの2時間コースのハイキングトレイル。午前中かなりの量の雨があった午後。コヨーテのものと思われる糞に集まっていた。降雨で乾燥しきっていた糞も餌として復活。トレイルには馬糞もかなり見られたが、この虫からは完全に無視。
  • 振動に敏感らしく、近づくと擬死状態になる。交尾中でもいきなり死んだふりをする。
  • 飼育開始直後は、鶏肉ジャーキーをお湯で柔らかくしたものや、骨付きラムの食べ残しを与え、少しは食べる様子も確認出来たが、反応は今イチ。その後、数日何も与えずにいたところ、ほぼ全員が活発に歩き回るようになったのでそのタイミングでリンゴの芯を与えた。結果は上々でカブトムシ等と同様にリンゴにしがみついたままの状態を確認出来た。
  • 明日のcwpでコヨーテの糞を持ち帰ることが出来れば、産卵飼育も期待できる。近所のカモメの羽などジョギングのついでに。
  • サンタバーバラ自然科学博物館は、カリフォルニア州でコブスジコガネ科の8種を確認。日本には同科15種。
  • 2014-8-21。最後の一匹が瀕死状態。リンゴだけで9ヶ月間の記録。
  • 2015-3。レインビートル探しが不発に終わった雨の翌日(2014-11)のwcp。泥濘のハイキングトレイルにて4匹。リンゴの皮だけで5ヶ月間生存。
  • あまり動きの無い虫だが、それでも今シーズンは動いているところを動画撮影すること。

参考URL:
http://bugguide.net/node/view/232417
http://bugguide.net/node/view/735480
http://en.wikipedia.org/wiki/Trogidae
http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/1190922/1211306/68239229
http://www1.pref.shimane.lg.jp/contents/rdb/rdb2/cnt/cnt165b.html
http://tskk.exblog.jp/tags/コブスジコガネ科/
http://www.museum.kyoto-u.ac.jp/collection/Konchu/html/Konchu00010334.html
http://ci.nii.ac.jp/naid/110001794809
http://ja.wikipedia.org/wiki/擬死
http://mushisukidesu.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/omorgus-sp-324b.html
http://www.sbcollections.org/cbp/DB_Query.aspx?Field=family&Value=Trogidae


Sunday, December 22, 2013

(120312)Pleocomidae科(フユセンチコガネ科)



  • 昨年12月初旬にMHにて。
  • 前頭と前胸背板が赤く、前翅が黒い。→おそらくこれもPleocoma australisなのだろうけれど、もしも今年も見つけることが出来たら標本にしておくこと。
南アフリカのClarke H. Scholtz(University of Pretoria)及びD. Jonathan Browne(University of Cape Town)の両博士によれば:

  • 分類学的にはフユセンチコガネはモノタイプの科、1属33種。北米西部のみで生息。成虫は雄雌ともに食べない。秋雨以降に活動するためrain beetleと呼ばれている。幼虫は8〜12年かけてゆっくりと成長し、その間、9回以上脱皮する。幼虫の食餌は木や草の根。→成虫は糞はもちろんそもそも何も食べるわけではないので、フユ”センチコガネ”とは名ばかり。肉眼ではカブトムシ同様に口があるように見えるが、拡大してヒゲの束の有無を確認してみること。
  • 特徴別途。
  • フユセンチコガネ科とコガネムシ上科の関係については1883年〜1995年もの長きの間多くの学者たちの間で議論されてきた経緯あり。詳細別途。
参考URL:
http://tolweb.org/Pleocoma/9543
http://www.maff.go.jp/pps/j/insect/koganemusi/
http://isohaetori.exblog.jp/tags/コガネムシ科/
http://m-y-star.com/pet/beetle/beetle_trivia.shtml



Saturday, December 21, 2013

(112313) Pleocoma australis Pleocomidae(Southern Rain Beetle)

  • CFの男子洗面所。死体で発見。おそらく洗面所の照明は付けっぱなしなのだろう。ひっくり返ってそのまま起き上がれなかったような状態。もう一体は洗面所内のクモの巣にひっかかった状態。
  • 後日(12月19日)の日中の雨の中、再びCFであちこち探してみたが何もいなかった。
  • 昨年MHで捕まえた種より体色が黒い。体毛の色は同じ。
  • 昨日のCF一帯のかなりの雨の中を探してみたけれども日中の為なのか、既にシーズンが終わってしまったのか見つけることができなかった。ただし、コナラと思われる木の根元周辺を掘ると既に何かによって掘られた後の穴も確認出来た。
  • 上記種の同定はTS氏。
サンディエゴ州立自然歴史博物館によれば:
  • 約30種が米国西海岸の各州とユタ州の一部で確認されている。→全種を生きた状態で見るのにどれたけの時間がかかるだろうか。まずは標本集めからコツコツ始めるしかない。
  • Pleocoma puncticollisは海岸沿いのサルビア等の茂みのある低木群生地に生息。→次回の雨の際には徹夜覚悟でNP&TP迄出動すること。サルビアの見分け方につき要検討。
  • Pleocoma australisは松やブナ科コナラ属の森に生息。→CFやMHでコナラ属の木の見分け方につき要検討。
  • 上述2種についてはメキシコ(バハ・カリフォルニア)にも生息。
  • シトシトと降る長雨(降雨量数インチ以上)の後の夕暮れもしくは早朝、あるいは曇りか雨がずっと降り続く日中、雄は山麓の丘や山中の地面すれすれの低空飛行で雌を探す。→前回のCFでは日中で暗い森だった。こういう場合はライトトラップを試してみても良かったし、帰りの渋滞覚悟で夕暮れまで粘っても良かった。次回はTCとMHに加えてSVMPも試したい。
  • 雌は穴から出てくることはなく、入り口で雄を待っているだけ。飛行中の雄は雌のフェロモンを頼りに雌を探すわけだが、交尾後は再び入り口を閉じて産卵のために元来た道を戻ってしまう。卵は春から初夏にかけて孵化する。
  • 幼虫の発育は非常にゆっくりとしたもので10年〜12年。雄は羽化した後も約一ヶ月近く土の中で最初の雨を待ってから飛ぶ。雌は地表まで掘り進んで雄を待つ。
http://bugguide.net/node/view/169138
http://www.youtube.com/watch?v=eclWC1knmU0
http://www.youtube.com/watch?v=aaXejF_BvP0
http://www.youtube.com/watch?v=ovT6K1WnRHE
https://www.sdnhm.org/archive/fieldguide/inverts/pleo.html

Tuesday, December 17, 2013

(090913)Apatides fortis Bostrichidae (ナガシンクイムシ科)


Family科:Bostrichidae (Horned Powder-post Beetles)
Genus属: Apatides
Species科: fortis (Apatides fortis)
11.24mm


  • 100度近い正午頃。AZ入り直後の休憩所。
  • 木肌がつやつやした緑色のPalo Verdeの窪みの木屑の中に潜んでいた。
  • 飼育を試みたがPalo Verdeの葉を食べた形跡は無し。木の皮でも齧っていたのだろうか。
  • 日本のナガシンクイムシの食性と同じかもしれないので来年はオーツ、米、トウモロコシを持っていってそれぞれ試してみること。
  • ワイン樽や家具等の木材の害虫としてFalse Powderpost Beetleとしての記載も一部サイトに見られるが、学名をたどっていくとこちらはXylopsocus capucinusとある。これは同属ながら違う種類。実際かなり似ているけれど。
  • 後日ビデオ映像も追加すること。
http://bugguide.net/node/view/74363
http://blog.goo.ne.jp/iloveguineapig/e/8e4fb1c5c97b306e4b42327db743a65b
http://www.ikari.jp/gaicyu/15010d.html
http://www.ne.jp/asahi/kiichiro/hp/info_p6.html
http://www.doyourownpestcontrol.com/powderpostbeetles.htm
http://www.ipm.ucdavis.edu/PMG/PESTNOTES/pn7418.html
http://entnemdept.ufl.edu/creatures/trees/false_powder_post_beetle.htm
http://www.imamuranet.com/hp/wpbost.html

Sunday, December 08, 2013

(111713)Eleodes osculans Tenebrionidae(ゴミムシダマシ科)

Family科:Tenebrionidae (Darkling Beetles)
Genus属:Eleodes (Desert Stink Beetles)
Species種:osculans (Wooly Darkling Beetle)
体長:9.85mm
塵騙

  • ハイキング中にこれまで3回しか見たことのない。TPSDで10月頃にかなり衰弱した状態で発見。
  • 南カリフォルニアな虫という意味においては、一度は産卵孵化させてみたいが、雌雄がいるほど複数を捕まえたことがない。朽ち木探しのついでか、トラップだが後者となると二日がかりなので実現しにくい。
  • 「塵騙」など小檜山賢二さんの本を古本で集めること。思い切っていくつかの可能性も要検討。

参考URL:
http://bugguide.net/node/view/39453
http://www.youtube.com/watch?v=puH4i9nmwxU
http://aiaicamera.seesaa.net/category/5036788-1.html
http://www.whatsthatbug.com/2011/03/14/wooly-darkling-beetle/
http://research.pomona.edu/bfs/2010/03/07/wooly-darkling-beetle-added-to-bfs-invert-list/
http://bfs.claremont.edu/index.html
http://tedxtalks.ted.com/video/at-TEDxKeioSFC-10



(112013) Strategus aloeus Scarabaeidae(アロエウスミツノカブトムシ)

Family科:Scarabaeidae (Scarab Beetles)
Subfamily亜科:Dynastinae (Rhinoceros Beetles)
Genus属:Strategus (Ox Beetles)
Species種:aloeus (Strategus aloeus)
体長:42.69mm

  • 後ろの2本の角は側面が平坦なのが特徴(Male with posterior horns present - laterally compressed)。
  • One year life cycle, apparently. Larvae, in captivity, feed on rotting wood, vegetation.
  • 植物防疫法上の"検疫有害動植物"の対象ということだが、具体的に何の木の害虫なのだろうか、要調査。朽ち木を食べるだけならRecycler / Decomposerだから、害虫扱いはありえず、何かの木の根も食べるのだろうか。
  • グラントシロやゾウカブトとは亜科は同じだが、属が異なる。
  • 12/8時点でまだ雌が生きているし、産卵&孵化も10月頃には確認していたのでその後どうなったのかマット入れ替えもしくは粉砕した朽ち木の追加などの可能性も含めて要確認。CFあるいはCに朽ち木拾いにそろそろ。
  • 来年の参考の為に:"sandy soil with old grass and rotten leaves"な環境が産卵に必要とあるので、RRベースの腐葉土を準備しておくこと。"old grass"も、、ということなので、WRの乾燥してしまった馬糞を混ぜみてはどうか。


http://bugguide.net/node/view/6277
http://www.pps.go.jp/rgltsrch/view/search/index.html
http://www.pps.go.jp/rgltsrch/view/search/index.html#resultTag
http://aggie-horticulture.tamu.edu/galveston./beneficials/beneficial-44_ox_or_elephant_beetle.htm


(111013 & 112113) グラントシロカブト♀(46.07mm, 43.11mm)

(111013) DGf 46.07mm

(112113) DGf 43.11mm

  • 2ヶ月と少し。
  • いずれも介護要の状態にならずにそっと終了。
  • 脱走も最初の一ヶ月。
  • 秋も深まると毎日の気温の違いで活動的な日とそうでない日があったが、食餌は昇天一週間前位までは積極的。好物はリンゴよりパイナップルなのは雄も雌も同じ。



Friday, December 06, 2013

(112913)グラントシロカブト♂


  • 感謝祭翌日に昇天。
  • 体長:66.51mm。
  • 9月中の元気な頃は気性の激しい喧嘩好き。11月に入ってからは符節もとれてきたが、最後の数日をのぞき歩くこともままならないような要介護の状態にはならなかった。