虫頭

Wednesday, October 25, 2006

一人木登り


カブトムシ、ノコギリクワガタ、コクワガタ、赤足クワガタの成虫4匹とカブトムシの幼虫25匹と暮らしているとのこと、なかなか賑やかな様子が想像できますが、全部リビングで飼っているとしたら、、やはり迷惑顔の家族がいてもしょうがないことと思います。僕の場合は幼虫の衣装ケースはベランダの日陰になるところに置きっぱなし、♂のケースは仕事机の前に置いて日々眺めていますが、♀の衣装ケースは机の下にファイルケースと共に積んであります。バナナ中心でしたので、ショウジョウバエが時折家の中を飛び回りますが家族は皆理解してくれているようです。キッチンにて食事中に無表情でパチン!と叩くとき、一瞬、シーンとした沈黙があるのが辛いです。最近はバナナ一本は多すぎるので、専用ゼリーに切り替えています。クワガタについてはよく知らないのでアドバイスできませんが、♂が♀に危害を加えるというのは自然界でも起きることなのでしょうか、、交尾に関連したアクシデントはあるかもしれませんが、穴をあけたり手足をかじるような行為があるとは、、まるでホラー映画ですね。狭いケース飼育のストレスというのもあるのではないでしょうか。ちなみにアメリカにもクワガタは東海岸やハワイにいるらしいので、来年以降の虫旅の検討課題とし何か分かりましたら報告します。今日の写真は一人木登りしているところ、どこかに仲間でもいないものか探しているのでしょうか。先日もゼリーのカップに顔を突っ込みすぎて角がひっかかって出れなくなってジタバタするなど中々おもしろいヤツです。

Tuesday, October 17, 2006

顔写真 見比べてください






朝起きると死んだカブトムシを見つける日々が続いてましたが、今日はひといき、元気そうなメスがバナナを食べている姿を見ることができました。オスも木に登ったり気ままな一人暮らしです。埋葬する前に♂を一匹ずつの顔写真をとってみました。顔の角度の関係もありますし、かわいがっていたせいもありますが、どうも一匹ずつ顔つきというか目つきが違うように思えてなりません。気が強そうに見えるのもいるし、気が弱そうなのもいますね。バナナにのっているのは最後の元気な♂、それ以外は死んでしまったもの。毛深さなどすこしずつ違いがあります。また、触覚も大きい2つ以外にも小さいものがあったりと拡大してみるといろいろな発見があります。

Saturday, October 14, 2006

眼について


一昨日まで元気にけんかしていたのに、また一匹死んでしまいました。残すところは写真右のオス一匹のみ。とても気が強い奴ですがいまとなってはけんかする相手もいません。つかまえたばかりの頃はもう少し白っぽかったのですがまるで白いペイントがはげてしまったように今は日本のカブトムシのような色をしています。ところどころに、白い部分も残っているように見えますが、これがなにを意味するのか、、スキャナーにかけてみれば詳細わかると思います。くわえて、写真ではカブトムシの眼のなかに黒い部分があって、まるで人間の目と同じようにもみえますが、これはたぶん照明の具合によるものと思います。なにしろ、カブトムシの眼は複眼ですからね。でも、トンボの眼もこんなふうに見えることがあるので照明の具合にせよどうしてこう見えるのか、、もう少し照明もかえて撮影してみようと思います。

Wednesday, October 11, 2006

エアプランツ撤去


残された♂2匹(写真はまだ皆が元気だったころのもの)はいたって元気で、いまも二人でけんかしています。まだまだ脚が動かなくなるといった様子もないので数日は心配しなくても大丈夫かなと思いますが、それも時間の問題。エサは直接土の上に置くようにし、木や石は水槽の壁に寄せて平らなスペースを広くし、Tillandiaという観葉植物(写真左)も取り払うことにしました。この植物、日本ではエアプランツと呼ばれている種類のもので根を地中に張らなくても育つことで知られています。自然な雰囲気も出せて見た目も良くてカブトムシ達が元気なうちは問題なかったのですが、むき出しの根のような部分が網のような状態になってヨロヨロしたカブトムシが抜け出せなくなってしまうことが何回かありました。来年もエアプランツは試してみたいものの一つですが今度は木の幹にくくりつけるなどカブトムシの邪魔にならないようなレイアウトを考えてみたいと思っています。

Tuesday, October 10, 2006

8日♀一匹、そして今日♂と♀ :(


10月も半ばに近づくとカブトムシ達はずいぶん年をとったな、、と感じます。8日に♀一匹、そして今日♂と♀一匹が亡くなりました。今も♀一匹がほとんど歩くことが出来ずすぐひっくり返ってしまう状態です。明日にはこの♀も命がつきているのか、、と思うととても悲しい。バナナをなんとか元気に食べてくれるのは残された♂だけですが、皆もう残された時間はあまりないのを感じます。そういえば、数日前の満月の夜、一番大きな♂がブンブンと飛び立とうとしている姿を見ました。満月の夜なら明るくて飛び回るのに最適なことカブトムシは何か知っているのかもしれませんね。

Wednesday, October 04, 2006

標本作りなら志賀昆虫普及社


10月に入りメス達はもぐったままでエサにもほとんど食べたあとがありません。一方オスたちは食欲旺盛でときどきけんか等しながらまあまあ元気に暮らしています。

さて、

前にもお話したように標本作りは苦手ですが、今日はごく簡単な方法について少し説明します。まず、死んだカブトムシは一日以上たつと体が固くなってしまうので、かっこいい標本になりません。毎日お掃除とかエサの取り替えをするでしょうから、見つけ次第すぐに流水でさっと水洗いしてあげてください。このとき良く観察するとまだわずかに生きている場合もあるのでそうした場合はそっとしておいてあげるのがいいと思います。土がこびりついている時は古い歯ブラシなどでそっとふきとることもできます。次に、平らな木の板(写真では板の上にペーバータオルをしいています)にていねいにおいて、そして写真のように昆虫針を使って脚、触覚あるいは体のねじれなどを調整してください。こうして数日で体は完全に固くなりますから、次は標本箱に固定することになりますが、正式には右側の羽の少し上に昆虫針を一本だけ刺します。そのとき、どこで、いつ採集したのか記録のための小さな紙も一緒にさしておくとあとになって整理するときに便利です。標本箱にはナフタリンなどの防虫剤を一緒にいれておくことも大事です。さて、ここにあげた標本用の道具一式の入手方法ですが、一緒に行けなかった「むし社」に行っても売っていますが、ここは元祖・昆虫屋である志賀昆虫普及社(住所:東京都渋谷区渋谷1-7-6 電話:03-3409-6401)をおすすめします。このお店の昆虫針は世界的にも一流ですし、標本作り用の木の板(”展翅板”:てんしばん)や標本箱等の道具も充実しています。お店の人にカブトムシを標本にしたいと相談すれば必要な昆虫針のサイズ等をすすめてくれると思います。来年は一緒に行けるといいですね。ちなみにここの虫取り網もとても良いもので僕も軽井沢用に一本、アリゾナ用に一本持っています。むし社と違って生きた虫は一切売っていませんが、昆虫を捕まえるための道具、観察するための道具、標本にするための道具ならオリジナル商品がたくさんあってお店の人も専門家です。これに比べて、むし社はバイトのお姉さんとかが対応する場合が多いし、生きた虫を飼いにくる人がぞろぞろ来ますから一人のお客さんにあまり構ってくれない印象があります。