虫頭

Thursday, May 31, 2018

フナガタタマムシ(Acmaeodera immaculata)Metallic Wood-boring Beetle


Family科:Buprestidae (Metallic Wood-boring Beetles)
Genus属:Acmaeodera
Species種:immaculata (Acmaeodera immaculata)
体長:未計測
  • 2018-5-21。md/cr。Desert Marigold(キク科コウオウソウ属)。
  • 日中でもf80程度と今年は例年に比べて気温が低め。本種が見つかるのはDesert Marigoldだけだが、他にも数種類が開花中。地面のところどころに水の流れたような後もあり、時折雨があった形跡もあり。本格的な酷暑になるまえのおだやかな夏といったところなので、Desert Marigold自体もまだ生き生きしている。
  • 飛翔する姿をいまだ観察できていない。日中はほぼ風が吹いていて、飛び回りにくい。
  • 次回は、pollenを粉末にしたものと、はちみつを持っていくこと。粉末pollenを薄いはちみつ水で溶いたものを食べるかどうかの実験。
  • 本種がヒユ科(Amaranthaceae)の根にいるとの報告が本当だとすれば、ポイント周辺ではJoshua Treeの根ということになるのだろうか?さすがに根を掘るわけにもいかないので、あちこちに転がっているあの硬い朽木の材割りから試してみること。ガラガラヘビが怖い。
  • Desert Marigoldの通年栽培に再挑戦し、来年に備える。
  • ”Acmaeodera immaculata Horn 1878”
参考url:

シロヒトリ(Hyphantria cunea) Fall Webworm Moth


Family科:Erebidaeトモエガ
Subfamily亜科:Arctiinae - Tiger and Lichen Moths ヒトリガ
Tribe族:Arctiiniヒトリガ - Tiger Moths
Genus属:Hyphantria
Species種:cunea - Fall Webworm Moth シロヒトリ
  • 180521 md f80.5/h28.9% 例年より気温が低く曇り空。いつもならこの時期は真昼なら90fに達するのが普通だけれど。
  • kdで象虫を探してうろうろしたものの不発。代わりに道路沿いに群生するCalifornia Desert Milkweedを見つける。かなり無残にしかも集中的に食い散らかされてもはや茎だけになったものも多数。地面を移動する幼虫をついぞ見ることはなかったが、食い尽くされて食べる部分がほとんどないMilkweedに群がったままの幼虫をかなりみた。Milkweedが群生するポイントは多くはないが、かならずしも全てがこの幼虫の犠牲になっているわけではなく、まったく一匹もいないポイントもいくつかあった。その代わりそうしたポイントには成虫が一匹だけ葉についている状況が複数箇所見受けられた。昼間ということもあるが、成虫はまったく動く気配がなく揺らしても飛び立つこともない。
  • Yucca mothに比べると頭部の毛の量が違うし、幼虫はあきらかに異なる。種について要同定。
  • 白火取、白燈蛾。
参考url:
https://bugguide.net/node/view/453/bgimage
https://www.insectidentification.org/insect-description.asp?identification=Fall-Webworm-Moth
http://www.pa-mojabutterfly.com/topic/research-round-1-how-has-the-joshua-tree-and-the-yucca-moth-shaped-the-mojave-desert?reply=568766333435116838#568766333435116838
http://natural-history.main.jp/Tree_of_life/Eukaryote/Opisthokonta/Erebidae.html
http://mushi-sha.life.coocan.jp/hitoriga-zusetsu.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/アメリカシロヒトリ

Wednesday, May 30, 2018

ジョウカイモドキ(Collops cribrosus LeConte)Soft-winged Flower Beetle






Family科:Melyridaeジョウカイモドキ(Soft-winged Flower Beetles)
Genus属:Collops
Species種:cribrosus (Collops cribrosus)
体長:要測定


  • 180510 mdr コアジサシ保護地区に群生する海浜植物。黄色い花の満開シーズン。67F。
  • 顆粒状の花粉を砕いて与えてみたが食べている形跡なし。ポイントでは魚肉ソーセージに相当するような食べ物はない。次回は顆粒状の花粉に水を加えて団子状にして食べるかどうかの実験をすること。


参考url:
http://www.spmnh.jp/report/tokainh09/tokai0901.pdf
https://www.degruyter.com/downloadpdf/j/aemnp.2017.57.issue-2/aemnp-2017-0092/aemnp-2017-0092.pdf

養蜂ワークショップ101 第3回


  • 180415 cw 9am-10:30am
  • 今回から養蜂防護服着用。前回同様100人弱は参加。家族連れもいる。皆嬉しそう。
  • 出席確認時にグループ分けされ、グループ毎に養蜂箱が設置されている場所へ向かう。防護服を適切に着用しているかのチェックまで受けた。きわめて大人しい西洋ミツバチで何もここまでしなくても、、と思うが、ここではフルスーツと足元の完全防備が要求されている。刺された際の法的問題に備えた契約書にまでサインさせられる。
  • 出席者の過半数は100ドル前後の最新の二重構造のフルスーツ。安物ですませている人は少数派。ほとんどが白だが、ごく数名だけピンクや黄色の人も。同じグループ分けされた人の中にはもう実際に養蜂を始めたばかりの人、自宅の庭の堆肥置き場にミツバチが巣を作ってしまって今後の対応を考えている人、最近のミツバチを守れ運動に興味がある人などが混じっていた。
  • 説明してくれたのはケビンさん。他にもアシスタントが二人(クリスとニック)。使い込まれたボロボロの防護服。
  • 検分する養蜂箱は全部で3箱。近隣では馬の飼育がされている住宅地の割には広々とした土地。自然保護地区に隣接しているわけではないが、雑草、人為的に植えられた花や樹木の目立つ住宅街の一角。養蜂箱のすぐそばには大きな蜜蜂専用の水飲み場も用意されていて、他の野生動物が近づけないよう金網がけがされていた。
  • 巣箱は先週セットされたばかりで、今日初めて女王蜂の確認作業を行った。具体的にはqueen cageから出たかを確認したが3箱とも無事脱出して巣枠に確認出来た。ケビンさんによれば、もしも一週間経過した時点で女王蜂がqueen cageから出ていなければもう出してしまう必要がある。←こうした巣枠の確認作業中に女王蜂がびっくりしてどこかに飛んで行ってしまうことはどれくらいの頻度で起こりうるのだろう?
  • 養蜂箱をあける際に、入り口部分に向かって燻煙器で少しだけパフパフと燻煙する。燻煙器を使う際には、近くにシャベルや消火器を準備して必要ある。ちょっと作業を間違えてだけでも火事になる可能性はあるので。
  • 蜜蜂の為の水飲み場について、蜜蜂は泳げないので浮き草や石などの足場が必要。水は2ヶ月に一回程度取り替えること。
  • 燻煙器はフレームを動かす前にも少しすること。パフパフのやりすぎも駄目。
  • 通常であれば、女王蜂は数日でqueen cageからキャンディーを食べて脱出することが出来る。
  • 巣枠の無数の働き蜂の中から女王蜂を探す作業を行う際、巣枠をくるっとひっくりかえして反対側を見るテクニックを教えてもらった。幼虫のいる巣房にはゼリー状の物質が光って見えて、そのなかにC形状の小さな幼虫がどっぷり浸かっている姿が確認出来た。幼虫のサイズはカブトムシの初令よりもはるかに小さい粒のよう。
  • ケビンさんは、巣枠をトントンと少し働き蜂を振り落とす作業を推奨していた。←蜂を怒らせることにならないのだろうか?
  • 花粉の確認作業。花粉は幼虫と女王蜂のためのタンパク源となるもので、花粉の入っているセルの色は花の種類によって異なり、オレンジ、赤、緑、茶、ベージュ等々。forager役の蜜蜂は花粉を消化できず、nurse役の蜜蜂が花粉からゼリーを作り幼虫や女王蜂に与える。←クリスだったかニックだったかが、foragerは花粉を消化出来ないのだと言っていたが、どうしてだろう?nurse育児係をしている若い時期にだけ花粉を消化してロイヤルゼリーを分泌できる機能があるということなのだろうか?それとも役割分担の関係だけなのか?
  • もしも女王蜂が死んでしまった場合は、新しい女王蜂を再注文すること。カリフォルニアはアフリカナイズドの影響を受けてしまっているゾーンなので。←具体的にはどういうことなのだろう?残された働き蜂が、野生のアフリカナイズドの雄蜂と交尾をする可能性がある、ということなのだろうか?それともアフリカナイズドの女王蜂が侵入してくる可能性があるというのだろうか?質問するとすれば、女王蜂のいない働き蜂だけの巣には放っておくと何が起きるのだろう?そもそも無精卵でも雄蜂が生まれるのはなぜだろう?
  • 養蜂箱に戻ってくるforagerの後脚についている花粉の色を良く確認すること。
  • 花が見当たらなくなる8月になったら砂糖水を与えること。
  • この時期にcapped broodのある巣枠を見つけたら順調のサイン。同じ環境にあるいくつかの巣箱を開けてみても進捗は異なる。養蜂箱毎の働き蜂の数量の差が主な要因と思われるけれど。
参考url:
http://honey.3838.com/lifestyle/meal.html
https://www.perfectbee.com/a-healthy-beehive/inspecting-your-hive/inspecting-and-understanding-the-brood-pattern/
http://www.kawai-land.com/inpaku/beeroom03/beeroom03c.html
http://www.ooba-beekeeping.co.jp/honey_book/
https://www.bee-lab.jp/product/index.html
http://scmi.us/010.html
http://urasoe-apiary.sakura.ne.jp/hatarakisanran.html
https://38qa.net/517
http://www.beekeeping.or.jp/honeybee/biology

Sunday, May 06, 2018

セミ(Platypedia laticapitata)Woodland cicadas / Wide-headed cicadas 







Family科:Cicadidae (Cicadas)セミ科
Genus属:Platypedia
Species種:laticapitata

体長:要計測


  • 180505 ro@m 93f
  • ここ数日間、曇り空が70f前半をうろうろする日々が続いていたが、ようやく5月らしい気温で快晴。
  • ハイキングトレイルが上り坂に差し掛かるあたりから周辺の低木や高い木から鳴き声が聞こえ始めた。枯れ草を踏みしめる音に敏感に反応しすぐ鳴き止むのでなかなか目視出来ない。上り坂もひと段落したあたりのトレイル脇ではところどころで複数匹が争うように鳴いている低木のポイントがあり上記写真はそのうちの一匹。さらにコースも終わりカリフォルニアポピーが群生している一帯の中低木にはかなりの数が鳴いていて、枝から枝へ飛び移る個体を見ることも出来た。
  • このポイントは数多くいるので録音のチャンスは多いが、道路に隣接しているために車の通行する音を拾ってしまう。何回か試みれば通行の合間をぬったような機会もあるかもしれないが、ここではガンマイクの使用がベストだろう。
  • いつものポイントではバイノーラルを試すこと。その際はiSaidWhatの入力レベルは、100%、150%、200%の3パターンを試すこと。
  • 180506 野山いけばなセットで静かな日を過ごす。朝9時過ぎに一度鳴いたが曇り空だったためかネット部分に飛び移るようなこともなかった。最初はSticky Monkeyの葉にいたが、その後、枯れ木に移動し、かなりの時間を過ごしていたが、夕方になってSticky Monkeyの枝部分に移動。一日中枯れ木にいたままでは水分補給もままならないのではと気を揉んでいたが杞憂に終わる。
  • これまでの飼育経験では、日光が入り込む側のネットに飛び移ったのを夕方薄暗くなってから枝にそっと戻すようなことをしていたのに、今回その必要がないのはなぜだろう。かなり用心深くてじっと観察しているとまったく動かなくなるので、枝から枝への移動方法が分からない。狭い空間なので飛び移るというわけにもいかないし、歩いて移動となると一旦根元(剣山)近くまで戻る必要があるが、sticky monkeyはそうして選択した枝なのだろうか。他にもしがみつきやすそうな水分補給に役立ちそうな草木を活けてあるなかからの選択だとしたらどうやって見分けるのだろう。
  • 蝉の性別判定方法について要確認。特に横からみたときに腹部の末端が二つに分かれているように見える箇所(Closper?)について。
  • V-07-18 tcspのポイントにてバイノーラル録音とガンマイクを使って入力レベルのテスト。iSaidWhatの入力レベル200%でバイノーラル録音したものでひとつ良い結果が出たが、それも比較の問題で、本質的にはこれだけ小さな羽音を録音する必要から入力レベルをあげざるを得ず結果としてノイズが気になりがち。ガンマイクといえども5m先の本種の鳴き声を拾うのはやはり苦しい。tcspの周辺住宅に終日鳴き続けるアホな鶏がいることと、よく上空をとおる小型飛行機のエンジン音が気になる。車の音こそしないけれど。
  • 061918 tcsp 一匹だけ鳴き声を確認出来たが、すでにシーズン終了の感。
  • 062118 ro 午後3時 91.4f/45.9%/1709ft/1379lx まだ鳴いてはいるが、シーズン終了近い。集中的に鳴いている場所で見当をつけて網を振ったがやはりうまくいかない。こちらの動きを察して動きを見せたところを一匹。要性別判定。
  • 枯れ草の上や荒れ地を歩いてもザクザクとした音を出さない方法、あるいはこちらの存在・気配を消す方法はないものだろうか。加えて、そもそもセミはこちらがどの程度見えるものなのか、足音をどうやって感じるのかについても調べること。
  • 062318 ★そもそもが寿命間近だった感。
  • 062318 ro 本種のシーズンはほぼ終了。数匹鳴いていたが、その声もか細い。野山の開花シーズンと同期。
参考url
https://izakazoku.com/life/11496/

参考文献
Entomologica Americana, Vol. IV, p. 23, April, 1888 (Uhler)」*Platypedia属に関する説明(抜粋)
" Elongate, acutely tapering posteriorly, with a sub-carinate ridge on the tergum, extending from near the base to beyond the middle ; wing-covers when at rest almost vertical. Head bluntly triangular, hirsute,the vertex gently sloping, almost as long as the pronotum, with the ransverse sulcus deep and direct, not triangularly parted; the anterior ocellus placed in a longitudinal groove, which latter is continued upon the turmid front ; front quite prominent, strongly convex ; exterior cheeks long and narrow ; supra-antennal plates narrow, thick,
bounded each side by a notch. Pronotum short, moderately hirsute, with the dorsal surface feebly convex, not corrugated, but with two oblique grooves each side, the lateral margins almost straight, with the anterior angles feebly reflexed, and the posterior angles narrowly, but abruptly turned up; epipleural flaps as long as the pronotum, broadly crescentiform, but a little triangularly produced obliquely backwards and downwards. Anterior femora short and stout, swollenin the middle, grooved on the outside near the tip. Wing-covers wide,
strongly bowed on the costal margin, the areoles large and mostly wide, basal areole oblong, the radial areole occupying more than one half the length of the wing-cover, the second ulnar areole short, wide, almost triangular; the apical areoles narrow, and the third, fourth,and sixth of equal length, with their inner tip triangular, while the
inner end of the second, fifth, and seventh is truncated; wings narrow, not reaching as far as the tip of the discoidal areole of the hemelytra, with the anal-flaps broadly rounded, and separated by a deep emargination from the other member of the wing. Anal segment of both sexes narrow and compressed, acutely tapering, with the ovipositor of the female almost enclosed therein. Sonorous valves of the male rudimentary, inconspicuous."


鳴き声:
https://soundcloud.com/josh-kandy/woodland-cicada

セミ(Platypedia laticapitata)Woodland cicadas / Wide-headed cicadas 

Family科:Cicadidae (Cicadas)セミ科
Genus属:Platypedia
Species種:laticapitata

体長:要計測
  • 042318 mt@tcsp 
  • 今月初めから鳴き声だけは確認出来ていた。sticky monkeyflower(Mimulus aurantiacus)で鳴いていたが、網をかぶせても慌てて飛び立つことはしない。こちらを見ながらどこに移動すべきか隙を窺うような姿勢をとる。この蝉はあわててバサッと網をかぶせてびっくりさせるよりもごく静かに動作を行うほうがうまくいく。
  • ポイント周辺は通常の捕虫網では枝が邪魔になる。昨年はセミ捕り用の小網を2つ使って成功したが、今年はすでに数回失敗している。そこで、直径1メートルの釣り用の折りたたみ式網枠を改造して柄のない捕虫網を作成。今回はその成功例。これだと、周辺の枝をひとつのかたまりとして覆うことが出来る。
  • 鳴き声録音は、風防付きガンマイクで試行中。iSaidWhatの入力レベルを280%にするとある程度音は聞こえるがヒスノイズが目立つ。風防の効果はあるようだけれど。
参考url


Thursday, May 03, 2018

ジュウイチホシウリハムシ(Diabrotica undecimpunctata)Spotted Cucumber Beetle

Family科:Chrysomelidae (Leaf Beetles)ハムシ
Genus属:Diabrotica
Species種:undecimpunctata (Spotted Cucumber Beetle)ジュウイチホシウリハムシ

  • 050318 pd 強風
  • アゲハ蝶の餌を探しに見つけた新スポット。最近自転車専用道路ができたために歩きやすくなった。しばらく60度台の曇りが続いてたがようやく晴れ。明日から暖かくなるらしいので天気の変わり目なのだろう、風が強い。
  • 本種は害虫扱いだがポイントは人家も遠い。Coulter's Goldfields(キク科)に集まるのはなぜか。花粉なのか花びらなのか。この花に集まる虫は多い。
  • 風が弱い日に、ニコン他でマクロ撮影。

参考url:
https://bugguide.net/node/view/456
http://www.maff.go.jp/j/syouan/keneki/kikaku/pdf/2_2_10_diabrot_undecim_pra.pdf
http://calscape.org/Lasthenia-glabrata-ssp.-coulteri-()